ニュージーランドでマオリ生活

ギリホリでニュージーランドに来て、マオリのパートナーに出会い、パートナービザ、永住権を取ったアラサー女子の生活を書いたブログです。ニュージーランドで義母とパートナーと田舎暮らし奮闘中。ワーホリの方に役に立ちそうなことも発信したいと思っています。

コロナウイルス患者受け入れ!?元従業員が思うアパホテルの凄いところ

 日本でも最近、段々とコロナウイルス感染者数が増えてきましたね。

それに応じて気になるのが医療体制。

武漢やイタリアのように医療崩壊が起きたら最悪ですもんね。

日本は人口が多いです。

感染者がこのまま増え続けたら患者を収容しきれるのだろうか?とか思っていたところ、アパホテルさんが英断下してくれました。

アパホテルコロナウイルスの軽症者を受け入れすることを発表しました。

 

ちなみに私、アパホテルで9年ほど働いていました。

そんな私が、アパホテルの独特性と強みを分析してみました。

 

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一族経営。一代で500以上のホテルを展開

まず、アパホテルと言えば、あの帽子の社長こと元谷芙美子社長が有名なのではないでしょうか。

ですが、アパグループのTOPはその旦那さん、元谷外志雄代表です。

もちろん、芙美子社長もかなりやり手の女社長なのですが、この旦那さんがまた凄い人なのです。

 

このご夫婦、今までに本をいくつか出版しています。

以前に働いていた時にアパホテルができるまでとご夫婦の馴れ初めが描かれた漫画を読んでみました。

結構前なのでうる覚えなのですが、元谷外志雄代表は学生時代に父親を亡くして若い時から、どうしたらお金を稼ぐことができるかを考え、古本回収や自転車預かり業等をしていたようです。

そして芙美子社長は戦後生まれでそんな裕福に育ったというわけではなかったようです。

 

成金とは違って、このハングリー精神とお金の大切さを知っているからここまで企業を繁栄させることができたのかなと思います。

そして、この会社実は上場してません。一族経営です。

息子さん二人とも幹部です(長男はグループ社長)。

なので、決定権はほとんどこのご夫婦とその家族にあります。

今回のコロナウイルス患者受け入れに対して、反対する社員がいなかったとニュースで芙美子社長がおっしゃられていましたが、やはり会社内では何というか例えると将軍様夫婦なので、このご夫婦の決定に反対を申し出る社員は絶対出てこないと思います。

上場している会社と違い、多くの人の顔色を伺う必要がないので、こんなにスムーズにこの決断ができたのでしょう。

いやーでも一代でこんな大きな会社にさせるって本当に凄い。

 

 

愛国主義精神。日本を助けよう

これも、一時ニュースで取りだたされていたので、よく知られているでしょう。

代表は今までに南京大虐殺を否定した本だったり、歴史、政治に関する自身の考えを書いた本をいくつか出版しています。

簡単に言うと右派です。

まぁこれが一時期、中国人旅行客を怒らせてしまったわけですが。

ちなみに、同じような考えを持った私の友達のお父様は代表のファンで本を全部買っています。

 

アメリカファーストのトランプ大統領に似ているところがあるかもしれませんね。

代表は日本は天皇を中心した家族国家であると言います。

まぁそれが家族経営という考えに繋がったのかもしれません。

そして、この会社が毎月出す月刊誌APPLE TOWNというものがありまして、これに毎月代表と各国の政治家や外交官との対談の内容を載せています。

政治界との結びつきがかなり深いと思います。

なので、どこより早く国からの要請に応じることになったのかなーと。

そして何より、日本が困っている時に役に立ちたかったのでしょうね。

こういう時にぶれない愛国精神、良いと思います。

今回だけではなく、西日本豪雨の時に一億円寄付していますしね。

 

ビジネスセンスが高い

アパホテルは、オリンピックを見込んで国内にいくつもホテルを建設し続けてきました。

多分、私が入社した際は100もなくて何となく全部のホテル名を覚えさせられたものですが、今では500も覚えろなんてなかなか難しいものですね。

 

で、今回オリンピックが延期することになったのと、コロナウイルスのせいで観光、外出する人が激減したのでかなりの痛手をこうむっていると思います。

南京大虐殺の本の際の中国人からのボイコットには余裕な感じだったのですが(実際に割とすぐに稼働率は戻った)、先見の明、洞察力がある代表、社長でもやはりウイルス相手にはなかなか先が見えないのではないでしょうか。

 

稼働率が低い今、政府が一棟丸ごと借りてくれて、そこから利益が出ればホテル側にとっても利益になりますし、クルーズ船で名乗り出てくれたホテル三日月のように国民からの評価も上がります。

損して得とれということですかね。

そして既に4月3日から医療従事者半額キャンペーンというのもやっています。

これも、コロナウイルスに対してできるアパホテルの取り組みの一つ。

やはり、こういう国が困っている時に動ける会社って、注目されますし、好感がもたれますよね。

どうやらお金より評価だったり今後会社を続けていく上で大切なものが得られそうです。

 

まぁ、今回以外にも2006年には幕張プリンスホテルを買収したり、昨年にはみなとみらい周辺に2311室を持つホテルを建設したり、商売上手です。

 

 

 

長いこと働いていたので、大変なこともいっぱい知っていますが、離れて見てやはり勢いある凄い会社だったなと実感。

ちなみに代表ご夫婦も何回も見ましたが、特に芙美子社長はあのテレビのまま社員にもいつも元気で明るく接してくれるので私は好きでした。

インパクトのある社長ですが、やはり仕事できる女性ってカッコいいです。

 

これからもアパホテルの動きに注目していきたいと思います。