ニュージーランドでマオリ生活

ギリホリでニュージーランドに来て、マオリのパートナーに出会い、パートナービザ、永住権を取ったアラサー女子の生活を書いたブログです。ニュージーランドで義母とパートナーと田舎暮らし奮闘中。ワーホリの方に役に立ちそうなことも発信したいと思っています。

夜間診療に行ったら閉め出された…

 昨日、親戚の誕生日パーティーに招待頂いたので、マオリ料理の記事を書こうとしていたのですが、事情が変わりました。

 

せっかくの楽しいパーティーが彼のお母さんがやらかしてくれたせいで台無しです。

 

今回は昨日の日記に加えて、多分日本とは違うニュージーランドの病院や企業の対応について書きたいと思います。

 

マオリ母ちゃん急性アルコール中毒になる

私はお酒は飲みますが、断然食べる方が好きです。

今回のパーティーでも行ったそばから、一人でごちそうを頂いてました。

 

20人以上はいると思われる方々は皆、私の彼の親戚です。

彼はこういう場に来ると、お酒と友人、親戚の楽しい会話に夢中になり、大体私は放置されます。

 

何人か気を使って話しかけてくれますが、何を話していいか分からず、ちょっと話してまた一人になるっていいのを繰り返し、2時間後ぐらいにはもうその場に飽きてしまったので、少し一人で近所を散歩(と言っても20分ぐらい)することに。

 

そして帰ってくると、彼のお母さんがお酒を飲みながら泣いて、周りの人を掴んだりしています。

会場にはいくつかテーブルがあり、同じテーブルにいなかったので気づかなかったのですが、結構飲んだようです。

 

お母さんは普段は飲まないので、酔っ払ったところをあまり見たことがなかった為、

へー。酔うと泣くタイプかー。厄介だなー。

と思い、ちょっと距離を取り見ていました。

基本私は、酔っぱらいの介抱は得意ではないですし、やりたくありません。

 

彼がなだめても全く落ちつません。

しまいには、椅子から転げ落ち自分では立てない状態。

お母さんは体重100キロ超えしているのに加え、興奮しているので、大柄な男3人ぐらいで抱えて座らせようとしても暴れてうまくいきません。

暴れるのでこっちも抱きかかえるのに必死で、服がめくれてブラとか見えちゃってます。

 

 

この人、この歳でホントやばい…

っていうのが正直な私の感想です。

自分の母親がこんな大暴れしていて、周りに迷惑をかけていたら恥ずかしくて仕方ないと思います。

 

どうにかして、男数人で腕と足をつかんで、後部座席に投げ込みます。

多分、ズボンのすそが引っ張られたせいか、ズボンと下着が下にずれちゃっています。

 

後部座席には私のカバンがありました。

そして車に横に投げ込むとすぐに吐き始めたので、私のカバンが犠牲に…

 

シラフな私が運転し出すと、彼女は出せーと喚き、足で窓を蹴っています。

彼女の車だったから良いものの、私の車だったらキレてます。

彼もお母さんの態度にキレ、興奮気味。

 

どうにか無事家に着くも、私と彼だけでは家に運べないので、少し車に放置していました。

 

ですが、ちょっと様子を見ると呼吸がおかしい!

お母さんは持病を持っていて、以前もシラフの時ですが呼吸が乱れ倒れたことが。

 

彼と相談して、車で10分程の夜間診療をしている総合病院に連れて行くことに。

 

その道中も暴れて大変です。

しまいには、ブレーキを踏んだ際に後部座席と前の座席の溝に体がはまり動けなくなりました。

助けてーと言っているので、車を止め、上体を動かすと今度頭がドア部分まできていて、ドアが閉められません。

病院は目と鼻の先なので、そのままドアを少し開けたまま、ゆっくり運転することに…

 

ニュージーランドの病院は患者を選べる!?


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どうにかして病院につき、車をエントランス目の前にとめ、私がドアをノックすると女性のナースAさんが出てきました。

 

彼がお母さんのお尻まる見えのズボンを直します。

症状を説明して、車から出したいから男性スタッフはいるか聞いたものの出てきたのはまた女性ナースBさん。

どうやら男性ナースさんは暇ではない様子。

 

ナースBさんが何やらキットを取りに室内に入りました。

お母さんはナースAさんに向かってB****と放送禁止用語を発しています。

代わりに私が謝ります。

まぁ、酔っぱらいの戯言ですし、彼女も仕事なので、

大丈夫よー

とは言ってくれますが、内心はムカついているでしょうね。

しばらくすると、今までうめいていたお母さんが一瞬静かになりました。

 

おっ!寝るのか。いいぞいいぞ!

と思った私の横で、ナースAさんが

"彼女、とりあえず寝た方がいいわよ"

と言いました。

うんうん、私も同感って思っていたら彼がキレだしました。

 

"こっちは何かあったら心配だから、わざわざ家から来たのに寝てればいいってどういうことだ!

放置して死んだらどうするんだよ、B****!"

 

確かに言われてみれば、このナースさんの苦言かもしれません。

実際、自分の親がこんな時に言われたら腹が立つと思います。

まして、この時点で血圧も何も診ていません。

 

それに対して彼女は

"私はナースでドクターじゃないから…"

という意味のわからない言い訳をしています。

だったら余計に彼女の言葉は軽率だったのではないか…と思いますが。

そして、彼女は

"これ以上そんな口の利き方をするなら、このドアを閉めます"

と言っています。

 

そんな中、ナースBさんが帰ってきました。

状況を察してBさんがAさんを中に入れ、お母さんを中に入れる為に開放されていたドアは閉められました。

 

彼は怒って車に乗り込み、ナースBさんがお母さんの様子と血圧を診ています。

そんな中彼がお母さんに

"このB****達の助け、必要か?"

とか言っちゃってます。

 

この言葉に私も

"何で、そんな失礼なこと言うの?

彼女は助けようとしてくれているのよ!"

と怒りました。

そうするとナースBさんは、

"お母さんも興奮して、中に入れないし、中に入らないことには、ちゃんと診てあげられない。

それに彼の態度もそんなんじゃ、私達は何もすることはないわ"

と言い、ピシャリとドアを閉め入ってしまいました。

 

彼はどっか怒って立ち去るし、お母さんが入った車とエントランスの間でどうしようかと茫然とする私。

まだお母さんは苦しそうです。

 

それから10分後ぐらいにまたナースBさんが様子を見に来てくれました。

"ここ救急車も来るから車をどけてくれる?"

私が一般的に、こういう症状の時はどうしたら良いのか聞くと、

 

"さっきも行った通り、彼女はまだ患者ではないからアドバイスできないの。

彼も落ち着いて、お母さんも中に入れるようになったらまた呼んでくれる?"

 

とりあえず車をどかし、お母さんのお姉さんに電話し、来てくれることに。

 

おばさんが来て、一緒にナースを訪ねます。

そして、彼を帰すと言い、様子を見てくれることになりました。

今度は違う女性ナースです。

ですが、やはりどうにかして車から自力で降りて病院に入らないと診てあげられないとおっしゃっています。

 

そして続いてナースAさん再登場。

ここで、彼は彼女に謝って、彼女も

"お母さんが心配だったのよね、大丈夫よ"

と言ってくれました。

 

お母さんは、だいぶ静かになりましたが、動ける状態ではなかったので諦めて帰宅することにしました。

 

帰ってから、しばらく車に放置し、その後自力で車を降りてきました。

 

日本だったらどうか?

ここまでは昨日の日記です。

長々と申し訳ありません。

 

帰ってから、色々と考えてみましたが、日本だったらこんな扱いは受けなかったのではないかと?

 

私は長らく日本でサービス業をしていて、お客様に暴言を吐かれたことも多々ありますが、クレームは最後まで聞き、絶対に、お客様を閉め出すってことはなかったです。

 

これが、病院なら余計にそんなことをしてはいけないのではないかと。

確かに彼の態度は良くなかったですが、救うべき患者がいる前で、その息子が態度が悪いからという理由で受付拒否。

 

これが普通なら、労働者は守られているかもしれませんが、プロフェッショナルとは言えないと思います。

 

もし、これで仮に死んだとしても、病院は彼の態度が悪かったからという理由で許されるのでしょうか。

 

そして、彼が謝ったところで結局、お母さんが動けないし、病院に入れないということで診てもらえませんでした。

動けない患者は放置ですか。

ここは救急車も出入りする総合病院です。

スタッフが全くいないことはありえないです。

 

日本だったら、担架を持ってきてくてたりして病院に入れるように手伝ってくれるのではないでしょうか。

 

ニュージーランド、医療システムは悪くはないかもしれませんが、サービスは良いとは言えないです。

 

色々とがっかりした夜でした。