ニュージーランドの野草、puha(プハ)を食べよう
ニュージーランドのノースランド地方は最近めっきり暖かくなってきました。
昼間は外に出ていると日光でクラクラする程です。
そして、春の陽気と共にうちの庭の野草というか雑草puhaもぐんぐん育っています。
puhaって何?
見た目はたんぽぽに少し似ていますが、たんぽぽより真ん中の茎が太くなりもっと長くなります。
お花もたんぽぽより小さい花が複数咲きます。
お店では見かけないので、誰かの家の庭か、野外で自分で調達するのが一般的です。
うちの庭では雑草扱いで、どんどん生えてきます。
冬に枯れた違う野菜の植木鉢を放っておいたら今年の冬の終わりに何故かpuhaはどんどん生えてきました。
そんな雑草扱いのpuhaですが、実は栄養価にも優れているのです。
特にビタミンAが多く含まれていて、その他ビタミンC,K,B6、葉酸、ナイアシンも含まれています。
妊婦の私、葉酸はなるべくとった方がいいので、お庭の雑草むしりも兼ねてたまに食べています。
どうやって料理する?
野菜炒めにするには、ちょっと苦味がある葉っぱなので主に煮込み料理に使います。
以前、こちらで紹介した↓マオリ料理ボイルアップには最適です!
ボイルアップとはよくニュージーランドで食べられている、鍋みたいなものでお肉の塊とクレソン等の葉とdoughboysと呼ばれる小麦粉を水で一口サイズに練ったものを一緒に煮込んで塩で味付けしたシンプルな煮込み料理。
ですが、お肉のだしが出てスープが美味しいのです。
私はお肉の塊は苦手なので、スープと葉をいっぱい食べます。
puhaは花が咲く前の若い葉っぱが柔らかくて食べやすいかと思います。
あらかじめお肉を煮込んでおいて、そこに綺麗に洗ったpuhaを最後に投入して20分ぐらい煮込めば苦味も気にならなくなると思います。
出来上がりはこんな感じです。
寒い冬場にはもってこいです。
塩で味付けしただけなので、シンプルで優しい味。
だけど、お肉からのだしがきいていて美味しい。
パンチが欲しい時は、私はたまにそこに七味唐辛子や柚子胡椒などを足していますが、これもよくあいます。
ニュージーランドは冬場は野菜がとても高くなるし、白菜や春菊も簡単に手に入らないので、そんな時に嬉しい経済的なニュージーランド式鍋です。
暖かくなると、そこら中に生えてくるpuha、是非皆さんも試してみて下さい。