ニュージーランドでマオリ生活

ギリホリでニュージーランドに来て、マオリのパートナーに出会い、パートナービザ、永住権を取ったアラサー女子の生活を書いたブログです。ニュージーランドで義母とパートナーと田舎暮らし奮闘中。ワーホリの方に役に立ちそうなことも発信したいと思っています。

ポッサムに家の壁を壊された

皆さん、ポッサムという動物を知っていますか?

日本には生息していないので、私はニュージーランドに来るまで見たことがありませんでした。

ニュージーランドでもオークランド等の都市部に住んでいるとなかなか見ないかもしれませんが、田舎に行くといっぱいいます。

もちろん田舎の我が家の近くにもいっぱいいます。

今回そのポッサムの被害にあいました。

 

ポッサムってどんな動物?

オポッサムという動物もいますが、ちょっと違います。

見た目はこんな感じです。

f:id:manyjet:20200605112245j:plain

どうですか?可愛いですか?

私が初めて見たときはこのポッサム、赤ちゃんを抱っこしているところを見たので可愛いと思いました。(ポッサムは有袋類

ですが、ポッサムの鳴き声ってすごく不気味なんです。

ギリギリギリみたいな。

夜行性なので、夜よくこの不気味な声が外から聞こえてきます。

 

このポッサム、1837年にオーストラリアから毛皮売買のために持ち込まれました。

ニュージーランドにはあまり動物がいないので、敵がいないポッサムの数は劇的に増えて、今ではこの外来生物のポッサムはペスト、害獣扱いされています。

ところがお隣のオーストラリアでは数が減りつつあるので保護動物扱いです。

 

 

ニュージーランドに与える影響

この増えすぎたポッサム達は雑食なのですが主に葉っぱを食べます。

それから花、実、フルーツ等も好きです。

つまり、ニュージーランドの在来種の鳥達の食べ物を食べてしまうのです。

そしてその鳥の卵や雛を食べてしまうこともあります。

つまり、ニュージーランドのエコシステムを狂わせてしまうのです。

 

また、ポッサムは牛結核を広める要因にもなっているということで、農家の人たちを不安にさせる存在なのです。

牛肉輸出が盛んなニュージーランド、広まってしまったら経済ダメージ大ですね。

参考:Possums: New Zealand animal pests and threats

我が家で起こった被害

普段から、屋根をトコトコトコと夜になると走りまわっている音がしたり、家の壁奥からポッサム同士がキーキー喧嘩している音がしていたので、床下にでも巣を作っているんだろうなとは思っていました。

ですが、普段はたまにうるさいぐらいで特に大きな被害はなかったので放っておいたのです。

 

ですが昨日、マオリ母がオーマイガ!!壁からポッサムの顔が見えるわ!と言い出したので壁を見てみるとこんなことに。


f:id:manyjet:20200605123239j:image

壁に穴が開いていて、その中から赤ちゃんポッサムのお鼻が見えます。

写真を撮ろうとすると、鼻をひっこめる。

少ししか見えないけど可愛いー

多分、お父さんお母さんポッサムはお出かけ中。

食べて穴を空けたのか、ひっかいたのかよくわかりませんがポッサムって家の壁も壊しちゃうんですね。知らなかった。

 

床下に住んでいると思ってのが、壁裏に住んでいたのですね。

煙突から出入りしているようです。


f:id:manyjet:20200605123300j:image

とりあえず、隣の大家さんに見てもらって、今度駆除してもらうことに。

うちの子猫(ボボ)が赤ちゃんポッサムに興味しんしんだったので、とりあえず穴を隠します。


f:id:manyjet:20200605123323j:image

ボボは、ねずみやら鳥やら虫やらすぐに捕まえてきちゃう野蛮猫なので。

以前、大きいポッサムを追いかけているところも見たことがあり、まぁある意味簡単に駆除できてしまいそうなのですが、とりあえず時間も遅かったので大家さんにおまかせすることに。

 

こんなポッサム駆除の話を見たらオーストラリアに住んでいる方は驚くのでしょうか。

ちなみに、ニュージーランドでは2050年までに外来生物ゼロを目指しています。

可愛いのですが、被害も大きいので仕方ないのかもしれませんね。

ちなみに、ポッサムは引っ掻いたり、噛み付いたりするので見かけても手を出したりしないように気をつけて下さいね。