ニュージーランドの産休制度(parental leave)と申請方法
仕事を終えてから3週間程経ちます。
初めは暇だなーと思っていたのですが、段々このぐーたらな生活にも慣れてきて一人の静かな時間が快適に感じるようになってきました。
昨日初めての産休の手当が振り込まれました。
その額二週間分で1038ドル(課税後)。
ここ数週間何もしてないのに、こんなもらっていいのかなーっていう感じです。
ちなみに、この産休の手当、永住権がなくてもワークビザがあれば受給できますよ。
ニュージーランドの産休制度とその手当
ニュージーランドの産休制度は日本の産休、育休制度とちょっと違います。
日本は手当は健康保険組合から出ますが、ニュージーランドは国から出ます。
就業期間
日本だと、産前6週間前まで働いていることが条件になりますが、ニュージーランドはもう少し緩いです。
出産予定日からさかのぼって52週間のうち26週働いていれば、もらえます。
しかも、同じ会社でフルタイムで働いている必要はありません。
例えば13週間、A会社でパートで働いてその後、数ヶ月無職。
そして、その後B会社で13週間働いたというのでも、合計26週間になるので、手当がもらえます。
週の就業時間が平均10時間以上あることが条件です。
これは日本に比べてだいぶ緩いですよね。
大きいお腹で産前6週間前まで働くのはなかなか大変ですし。
私も産前8週間で仕事を辞めました。(関連記事↓)
あ、そうです、産前に仕事を辞めても受給対象になります。
金額
これは、高給取りの方は日本の方が良いかもしれません。
毎週、606.46ドル以上(課税前)は稼いでいる方は606.46ドルが週の受給額になります。
私も今までほぼフルタイムで働いてきたので、この満額受け取れることになりました。
2週間に1回振り込まれて、それから税金を引かれて1038ドルです。
もし、毎週お給料が違う方や、無職の期間があった方は、今まで働いた中の一番高い金額の上から26週間分の平均を出せば大丈夫です。
この金額は国の最低賃金(ニュージーランドは国で一定の最低賃金が決まっている)に基づくので、また来年以降は受給額は上がるかもしれませんね。
期間
これも、以前に比べてだんだん長くなってきていまして、2021年2月現在26週間になります。
一応、フルタイムで働いている方は産前6週間前から産休に入るのが普通なようですが、会社との合意があればそれ以前から産休に入り手当を受け取り始めることができます。
そして、私のように産前にすでに仕事を辞めている人は仕事が終わった後なら受給開始日を選べます(とは言ってもどれだけ早くて大丈夫かは不明)。
私は今、産前4週間前ですが既に受給開始されました。
その他、赤ちゃんや本人の健康面に問題があり、働ける状態でない場合も受給が早めにできます。
そしてこの26週間が終わると児童手当のみの受給になります。
この金額はカップルの合計収入によって変わってきます。
ですが、一般的に日本の児童手当てよりいいと思います。
申請方法
実はこの申請方法ですが、来月からシステムが代わり、今まで紙での申請だったのがオンライン、my IRDでの申請になったので、これから特に誰の為にもならないと思うので、あっさり書きます。
私がやった手順としては、IRDのホームページに行って、そこから申請書をダウンロードします。
そのフォームにそのままタイプできるので、個人情報等を埋めていくのみです。
そして産休開始の時期も記入します。
これは休みに入る日にちを書いて(受給開始日ではありません)、受給開始は通常その2週間後になります。
私が一番、時間がかかったのは週の平均収入の計算でしょうか。
私の会社は毎週、就業時間数が変わるので、妊娠がわかってからはほとんどの給与明細を保管していたのですが、それ以前のは捨ててしまっていたので、会社の総務の人に聞いて、自分の過去の給与(課税前の金額)を確認しました。
銀行明細だと、課税後そしてkiwi saver等引かれた金額しかわからないので。
そして、記入した書類を会社の人に確認してもらい、内容が合っているかサインをもらいます。
私は自分の会社のemploment officerにメールで渡したのですが、そこから本社に送られたようで、そこから返ってきました。
そして、書類が完成したら、この書類と助産師さんから渡されていた出産予定の証明書を同封して、IRDの宛先に郵送するのみです。
その後、10日程してmy IRDにて連絡が入り、受給金額と受給開始日と終了日のお知らせがきました。
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日本の手当に比べてどうですか?
やはり、普段お給料をいっぱいもらっている方にとっては、一定額に減額されてしまうので、残念かもしれませんが、私は最低賃金で働いているので特に文句はないです。
あとは、日本に比べて多くの妊婦さん、ママが恩恵を受けれるのは良いと思います。
あと3週間ちょっと、お金をもらいながらダラダラ過ごす予定です。